仕事ができる人の罠

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コロナ以前からも積極的に県外に出ることで色々な人との交流を心掛けてきたが、オンラインで学ぶことの利点として日本全国の地域差が無くなり多くの事例から視点が広がると思う。

今日は東北地方の人口5,000人の小さな町でガソリンスタンドを営む若い経営者の事例を学べた。
講話後の五人だけの分科会で本質をついたエピソードがあった。

田舎にはありがちに親と子が別々の家に隣り合わせに住むファミリーに月々の所帯別請求書(灯油・ガソリン代)2枚を片方の住所へまとめて封入していた。切手と封筒の節約の為である。
ところが、この作業を担当していた経営者の母が病気で職場を離れたことをキッカケに1世帯1通、別々に投函するように切り替えたとの話。

お客様の状況を知るベテランの母だから成り立っていた仕事の進め方を誰もが真似できるはずもない。
単純といえば単純作業だが、ウッカリ間違えようなものならば大変な信用問題になりかねない。わずか3,000円の節約の為にリスクは負えないし、作業スピードが低下すると経営者は判断した。

これくらは出来るでしょと考え、スタッフの仕事を複雑化していないだろうか?
この経営者、この3,000円の節約作業を「部分最適」と称した。
このセンスが素晴らしいとも感じた。
「全体最適」の為にリソース(時間、スタッフの能力)を使おう!

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