人に頼る大切さ

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一般的には自分のことは自分でやるのが良いとされている。
本当にそうだろうか?

そのように考える前提は、メンバーそれぞれが自分の役割をちゃんとやれる力があるから?
としたならば、役割の認識と求められる力を備えている必要がある。
その条件が整わない限り、前提条件が揃ったとは言えないことになる。

そしてもう1つは全体最適になっているかとの疑問
つまり、AさんからBさん、BさんからCさんにパスが回って仕事が完成する場合、割り込み仕事は特急パスで流れているのだろうか?
各々の役割範囲の中で部分最適に走ったら、優先順位が変わり納期を守れない案件が出るかもしれない。

計画生産ならまだしも、顧客の要求が高度化し臨機応変の対応が求められる現場では各々が独立して頑張ることでチーム・パフォーマンスを出せるかは疑問。
また、本人らもシンドくないだろうか?

「指示ゼロ経営」の米澤晋也さん。
米澤さんは「夢新聞」プロジェクトで子供達の自分の未来像を描かせている。
内容は個人テーマだが、ワーク自体は共同作業で創出するよう促し、制限時間を設けて進める。過去最高速で仕上げたチームについて晋也さんが話してくれた。

あまりにも早かったので、クオリティを懸念しながら一人ひとりの「夢新聞」を見て回ったら、とてもよく出来ていた。障害をもつ子供達だった。
晋也さんの分析では、このチームの子らは日頃から助けあうのが当たり前になっているので躊躇なくヘルプする。
絵が得意な子は絵を書く、うまく文書で表現できる子、それぞれが助け合う。
そのことがパフォーマンスをあげた。

経営も同じでは無いだろうか?
もちろん個人スキルをあげてゆかなければならないが、ヘルプできない環境、土壌の中では人は育たない。(出来ること、難しいことの認識)

果たして、ヘルプ出来ない状況に陥って無いだろうか?
女子プロレスラー:木村花さんの例にあるように、
世の中にはいろんな事情でヘルプ出来ない人が多くなっていると感じる今日この頃です。

本人の意識改革も大切だが、人に頼れる環境整備は経営者の役割です。
スタッフをコントロールしたいのですか? サポートしたいのですか?

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