名将:野村克也

名プレーヤーでもあり、名監督、名野球解説者、名講演家でもあった野村克也さんが亡くなった。
現役時代、生野村を観たことはないが、8年ほど前に金沢で「弱者の戦略」をテーマとした講演を聞けたのは今となればラッキーだった。

私が小学、中学時代に活躍され、三冠王をとるほどの実力ある選手であったが、パシフィック・リーグとの事情もあってTV放送されることはほとんどなかった。(今と違って記録フィルムも高価とみられ生放送以外のニュース番組等で映像が流れることは殆どなかった。)

最初に人柄らしきものに気づいたのは、高校時代にコミック「あぶさん」を読み始めてからで、南海ホークスの監督時代に移籍した江夏豊投手をストッパーとして起用、「抑えの切り札」とした手腕は凄いとおもった。
エースとしてプライドがあり、先発完投型にこだわっていた江夏に対して、これからの時代は投手も分業制になるのだ。
「お前がその道を切り開け!」みたいな言葉をかけてスイッチを入れさせたと聞く。

いい意味で、人たらしの人。
こんな人には騙されてみたい。
また、騙せる人を目指したと改めて感じる訃報でした。

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