映画「新聞記者」

日本アカデミー受賞作品なので期待して観たが、正直ガッカリ!
今の安倍政権を批判した人には面白いのかもしれないが、問題の本質には全く踏み込んでいなかった。
未来に繋がるメッセージは何も感じなかった。
この作品が評価されたことに業界のメッセージがあるのかもしれないが、もっと建設的な議論につながる内容であって欲しいと感じた。

例えば「文書改ざん」問題
最初から不正したい人がいるわけもない(特に汚点を残したく無い公務員はルールに沿って行動する)から、リスクを冒してまで改ざんするのか?
大きくは一問一句で足を引っ張る野党への対策でなかったのかと感じる。
対局が大事であるにも関わらず、細かいことをネチネチ追求するから、がんじがらめになってゆく。
部分の完璧を求めても全体はよくならないどころか却って悪くなってゆく。
おおらかさが無いと日本はよくならない。

経営も同じで、細いミスを追求していても萎縮するだけで発展しない。
目的にそった仕事をしているか、付加価値を生み出す仕事をしているか?
これに尽きる。

「内閣府」の取り扱い
首相直下のスパイ集団のように映画の中では表現されていたが、肥大化し縦割り官庁の問題を踏まえ、官庁内の足の引っ張り合いを避け、全体最適でスピード感もって日本を変革するための横断型組織のハズ。
現実は知らないが違和感を感じたことからして、反発する官僚からの抵抗がこの映画作りにつながっているのでは無いかとも思った。

情報操作に気をつけよう。
映画の中にあった「自分を信じて疑え」とのメッセージは、まさにこの映画そのものでもあると

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