人を巻き込むリーダー

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リーダーシップってなんぞや。

一言では言い切れないし、人それぞれのスタイルがあると思いますが、
「指示ゼロ経営」の米澤晋也さんからのご縁で知った「高山さや佳」さんには驚いた。

介護施設の介護職員に過ぎなかった女性が、体験型福祉イベントを立ち上げ
初年度30名に過ぎなかった参加者が今は全国から数千人規模の集客に発展しているから驚く。

そう聞くと、さぞや優秀でパワフルな女性と想像するかもしれないが、
実際は多くの人の集まりは苦手、イベントの打ち上げには行きたくない人。
本人曰く、
・漢字書けない、覚えられない
・言ったこと忘れる、聞いたこと覚えられない
・元あった場所に物を戻せない
・方向音痴
・話に主語がない
などなどダメダメ人間、オンパレード

そんな私に何故、応援してくれる人が集まるのか?
「さや佳」さんの分析によると、
ダメダメな私を助けたいと思い集まってくれた人たちを
助けたいと思って集まってくれた人たちがいるから。

その代表格は元リッツ・カールトンの高野登さん
米澤晋也さんもそうだと思う。

そして「さや佳」さん曰く、ダメダメな私は何もできないので、
実現したい世界を語ることしかできない。
助けて欲しい人に「助けて」とお願いしてきた。

シングルマザーになった時、スタートしたイベント。
数年経って、さすがにしんどくなって
かまってやれなかった娘と息子に聞いてみた。
「もうやめていいかな?」
「絶対にやめちゃダメ。僕たちにとって大切な仲間と会えなくなるから。」
年1回のイベントに集う人達は、彼らにとって父であり、兄や姉、家族になっていた。

そんな子供たちが成長した頃に伝えたメッセージが素晴らしかった。
「人生には失敗はつきもの。一番大事なのは困った時に助けてとすぐに言えること」

ついつい、頑張れ。
へこたれるなと言ってしまう親や指導者は多いとおもうが、
私(シオヤマ)の歳になるとこれは真理だと思えるようになった。

ZOOMセミナーのブレイクアウトルーム(少人数の分科会)で同席できたのは、
1年目から彼女を支えた男性(Mさん)だった。
Mさん曰く、福祉のイベントを始める前、某年の年末に
「大晦日だよ、全員集合!」イベントをやりたいから手伝って欲しいとのオファーがあった。
「そんな時に誰が集まるの?」と質問すると
「世の中には家族で過ごせない人もいる。そんな人が集まれればいい。」
Mさんは誰も集まらないだろうから可哀想だと思って行ってしまった。
それがキッカケだったとのこと。

Mさんは「さや佳」さん以外にもイベントや団体の手伝いをすることがあるらしく、
他との違いは、キッチリしてないこと。ちゃんとしてないことだと。
仮に「さや佳」さん関係のイベント運営がきちんと運営されていたら、
自分がいなくてもいいんじゃないかと感じてモチベーションは持てなかっただろう。
「さや佳」さんは危なかしくて、何が起きるのだろうかとの期待がある。

すかさず質問してみた
「毎年、何か起きるのですか?」
「必ず起きる。それも決して良いとは言えないこと。」

「計画通りにちゃんとやろうとする人はスタッフに向かない?」
「数千人規模のイベントなので、そういう人がいないと回らない。
でも、何かハプニングが起きた時にそれを受け入れられる人じゃないと無理。
トラブルへの対処がめちゃ強くなる。
先が読めるとつまらない。
いつもハラハラ、ドキドキ」

最後の「さや佳」さんからのメッセージ
大人が本気でふざけるのは大切。
長野県は子供の自殺率が一番高い年があった。
それは辛いことだから、居心地のよい世界をつくりたい。
人とのつながりを大切にして欲しい。
未来に魔法をかけるのは、あなた。

ーーー
ピュアでポンコツ(失礼!)な「高山さや佳」さん
気持ちが落ち込んでいるときは「無理!」とちゃんと言うそうです。

「Whyから始めよ!」との考え方に当てはめると、

福祉の現場で子供達をみて、親なき後の子供達が生きてゆくには
人とつながるしかない。
人を好きになって欲しい。

これが多くの人を巻き込む「高山さや佳」さんの根本思想でした。

彼女に当てはめてみると、
理念なきリーダーが長続きしないのもよくわかります。

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