「自分がやってきたことを救ってあげたい」金メダリスト:大橋悠依

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TOKYO2020オリンピック水泳の200m、400m個人メドレー両方ともに金メダルを獲得した大橋悠依選手。
インタビューでの「自分がやってきたことを救ってあげたい」とのコメントが印象的だった。
しんどい時期にひとりのチームスタッフから「自分の頑張りに失礼がないように、頑張りをムダにしないようなレースをしないと、もったいないよ」と声をかけられたとの記事もあった。

大学4年まで特に注目されることがなかった選手だが、北島康介選手同様に平井伯昌コーチに育てられ金メダリストになった。
私はコンサルタントとして人を育てる立場なので平井コーチの関わり方はとっても参考になる。

改めて『見抜く力』: 平井 伯昌 (著)を読み返してみた。

一律な指導でなく、タイトルにあるように一人ひとりの個性、特性に応じて育成する。
褒めた方がよい選手、厳しく接した方が伸びるタイプ様々である。

中学時代の北島康介への例として、ジュニアオリンピックで中学記録が出そうだとチヤホヤされかかった時期があった。下手に子供の時に注目されると浮かれてしまって伸びない選手が多いので、あえて試合直前まで過酷な練習を課して疲れさせた。結果は負けたが、目標はオリンピックを狙う選手をつくることだから寄り道している場合ではなかった。私たちは、もっと遠くを見つめているのだとの気持ちがあった。

やる気は選手の目で見分ける。
どんな目力を持っているかで、その選手の力量なり才能がわかる。
体が硬く故障も多く、とても一流のスイマーになれそうもなかった北島選手だが、精神力が強かった。

この本の出版は2008年、大橋選手が平井コーチと出会うのは2013年頃なので大橋の記述は全くないが、どちらかというとメンタル面の弱さを練習量で克服させたようですね。

それにしても自分の中学、高校時代は水泳で日本人が金メダルを獲ることなど想像もできませんでしたが、本人の努力と才能、コーチの関わり方によってはちゃんと結果がでるのだと勇気付けられます。

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