金沢市出身の映画監督:東海林毅氏より話を聞いた。
やや遅咲きだが、自主映画「老ナルキソス」を制作したところ、国内のみならず国際映画祭でも各地で多くのグランプリを獲得された。
商業映画は何社ものスポンサーが出資され、お金だけでなく口も出すので段々丸まって無難な映画になってゆくのが一般的。一方、自主映画は自分がリスクを背負って制作する映画なので、誰からの影響も受けずに自分のメッセージを表現できるとのこと。どのように評価されるか全くわからない自分の作品を世に出すには生半可な勇気じゃ無理だろうなと思ったりした。
国際映画祭の日本と海外の違いのエピソード
ポルトガル映画祭でブラジル人の監督が表彰されスピーチした。観衆のポルトガル人に向かって「お前ら、俺らの国を昔、植民地にしやがって!」的な発言からスタート、大受けだったとのこと。
ラテン系のノリなのか、とにかく明るくて賑やかなのが国際音楽祭の特徴とのこと。
日本と韓国・中国もこのようにサラリと言い合う関係になればよいのに思いますね。
経験と体験は異なるから映画館に足を運んで映画を見て欲しいとのメッセージがあった。家でDVDを観てもそれは記憶に残らない。映画館で観る体験が記憶に残ることになる。最近、映画館で自主映画を観る若い人が増えたらしい。きっかけになったには「カメラを止めるな」(通称:カメ止め)
なぜ、「カメ止め」がヒットしたのか?
謎を明かしてくれた。
この映画製作に関わった人が上映する全国の映画館に出没してトークショーや握手会をゲリラ的に何度もやった。AKB48みたいなものですかね。
ランチェスター戦略でいえば接近戦。
まさに弱者の戦略です。
アートの世界も原理原則が成立しますね。
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