【自分の生きる世界をめいっぱい楽しむ:百姓一徹】
■日時:10/15(木)19:00 ~ 21:00
■講話者:中道農園(滋賀県):中道唯幸園長
米づくりの専業農家よりも野菜栽培を加えた方がいいよ!と周りの人から勧められが、コメ一本にこだわる中道唯幸さんは「カモメのジョナサン」と重なってみえる。
農業を一人前の職業(国の補助に頼らない)にしたいとの思いをもつ中道さん。若い頃は自分の世界に閉じこもり、黙々と米をつくって農協に納める。このことに疑問を持たずにいた1995年、食糧法が施行され米販売の自由化が始まる。180度考え方を変え、多くの人と交流し様々なことを学び続けないと周りから支えてもらえない、そうでないと大好きな農業を続けられないと思うようになった。また、産業界で最先端を走る産業と旧態然たる一次産業が結びつけば面白いことが起きると直感的に感じたので、1998年にはいち早くコメのネット販売も開始した先駆者
虫や鳥たちにとってサイコーな環境での米作り。微生物が喜ぶ環境を作ることと人を育てることは同じだと感じたことから本セミナーの講話をオファー致しました。
与えられた自分が生きる世界を楽しみながら進化させ続ける中道さんから、夢見る世界へ簡単ではない道のりを愉快に、応援されながら歩んでゆく考え方を学びたいと思います。
【講師:中道唯幸(なかみち ただゆき)プロフィール】
滋賀県野洲(やす)市、米作り一筋200年、「百姓一徹」中道農園の園長
父(登喜造)はヨーロッパ農業を意識してドイツ製の72馬力のトラクターを導入、
急激な規模拡大が元で父は農薬中毒に苦しむようになる。
このままでは「親父があぶない」と農薬散布を買って出て元気に働くが、
3年後には「頭が痛い、体が重い、朝には手がしびれる」という症状がで始める。
農薬の使用を減らす勉強を真剣にはじめた頃、法改正があり一部のコメの直販が許される。
「直接お米を買いたい」という消費者に促されたこともあり、
無農薬・有機栽培に取り組むことになった。
1996年、親父死去。
米価が下がり続け、ただでさえも経営が厳しい時代に、億単位の桁外れの借金からの再スタートとなる。
農薬を一切使わない栽培は、虫や雑草の被害などに苦しめられたが、
多くの人の出会いや研究開発の成果もあり安定して生産できるようになっている。
今はスタッフの後継者づくり、スタッフの育成を目的に「指示100%経営」から「指示ゼロ経営」へと移行中
中道農園:http:// www.ocome.com
動画「トンビ君たちと共に」
https://www.facebook.com/tadnakamichi/videos/3278003038948460
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