シュヴァルの理想宮

郵便配達員が再婚後に生まれた娘のために、たった一人で33年と93,000時間を要して宮殿を造り上げてゆく実話。
https://cheval-movie.com/

毎日、郵便配達の仕事で10時間、家に帰ってから夜間の10時間、石を積み上げセメントで固めてゆく。

フランス南部の片田舎で今も実在する宮殿。
映画はその現地で収録されたとのこと。そりゃそうだ、映画用に作っていたら大変な労力になる。
主人公の郵便配達員は寡黙で人付き合いが苦手、最初の奥さんとは死に別れ、息子は親戚に引き取られるが、夫を無くした夫人と再婚する。
二人はマリアを授かることになる。
雑誌でアンコールワットを知っていたこともあり、石につまずいて転んだことから、石を掘り起こし宮殿づくりを決意する。
建築中、キチガイ扱いされ愛娘のマリアもいじめにあうが、諦めることなく造り上げてゆく。その間、娘も息子も奥さんも無くすなど不幸が続き、絶望する時期を乗り越えて造りあげてゆく。

宮殿には「自分の夢を実現するには頑固であれ!」(こんなニュアンス)
の言葉を刻んでいた。

噂を聞きつけた専門家や新聞記者が視察にくるが、建築の勉強をしたこともない人間がどこで学んだのだと聞く
「自然界に学んだ」と答える。

毎日コツコツと石を積み上げてゆく、
普通の人では真似できないキチガイ、
同じ名前を持つ孫娘マリア(息子の娘)にとっては誇りのお爺ちゃん

カッコいい。

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